ゆいちなを10m先で見守りたい

アイドルマスターシンデラガールズ ゆいちなメインのSS

ゆいちなの日常7

千夏「あら、電話だわ。唯ちゃん、ちょっと離れてもらえる?」
唯「えええ~、今はゆいだけを見てよ~電話なんて後でもいいじゃん~。」
千夏「そうもいかないのよ、ちひろさんからだわ。」
唯「あ、ゆい、おとなしくてまーす!」
千夏「ありがとう。・・・もしもし、相川です・・・。」

 

千夏「・・・わかりました、お疲れ様です。はい、失礼します・・・。」
唯「終わった?ちひろさん、なんだって?」
千夏「明後日の撮影の時間が変更になったそうよ、あなたの。」
唯「ええ!?なんでゆいの仕事の話がちなったんにいくの!?」
千夏「プロデューサーさんがその時間は別のお仕事で付いてあげられないらしいの。
だから私が変わりにゆいちゃんに付き添うことになったの。だからちひろさんから直接私に電話がきたの。」
唯「まーじかー!ちなったん、ついに唯のプロデュースしちゃうの!?これで仕事の日でも一緒にいられるじゃん!」
千夏「そんなわけないでしょ、今回はたまたまよ。」
唯「ですよね~。でもでも!相川プロデューサー!ってのもかっこいいって思うよ!」
千夏「・・・あなた、私も一応アイドルだってこと忘れてない?引退して欲しい?」
唯「そういうわけじゃないよーもう、怒んな怒んなって!」
千夏「もし本当に引退して、まだあなたが一線をしりぞいてなかったら、その道も考えるわ。」
唯「ちなったんが引退するならゆいも引退するから大丈夫!」
千夏「何が大丈夫なのか全くわからないわね。」
唯「そういえば!さっきの電話、なんでちひろさんからだってすぐわかったん?着歌じゃなくて普通の機械音だったよね?」
千夏「ああ、だってちひろさん用の機械音だもの。すぐわかるわよ。」
唯「そうなん!?え、じゃあ、プロデューサーちゃんからの電話は?」
千夏「同じ機械音の別のパターンね。」
唯「うぇぇまじかー。え、じゃあじゃあ登録してない番号の場合は?」
千夏「同じ機械音の更に別のパターン。」
唯「好きな曲とかにしないの?好きな曲かかるとテンションあがるじゃん?」
千夏「そもそもいきなり仕事関連で電話がかかってくる時って、緊急の時が多いじゃない。しかもあんまり良くない方向で。それでテンションあげても、ねぇ。」
唯「そういうもん?ゆいはー、誰からでも電話かかってくると嬉しいから好きな曲とか歌にしてるよ!」
千夏「事務所のみんなとか友達とかは、一応曲の設定はしているわよ?だいたいグループで一括だけども。」
唯「ゆいは事務所のみんなにはそれぞれ曲設定してるよ!未央ちゃんはミツボシ☆☆★だし、美嘉ちゃんはTOKIMEKIエスカレートだし。」
千夏「私もそれならやってるけど…そもそもあんまり番号の交換はしてないわね・・・。」
唯「ちなみにー、ちなったん!ちょっとゆいに電話かけてみて!」
千夏「別にいいけど・・・。・・・。ってこれ、私の声じゃない!?」
唯「そうだよーへへー♪実は結構前にお泊りしたときに会話を録音しておいたの!
それで泉ちゃんに頼んで『唯ちゃん』ってちなったんが言ってる部分だけ切り取ってもらったんだ!」
千夏「いつのまにこんなことを・・・。まさか、これ、他の人も知ってるの・・・?」
唯「ううん、ゆいは基本的に家に居る時以外はマナーモードだから!えらいっしょ?」
千夏「そう、ね、偉いわ。偉いから、お願いだから、他の人には聞かせないでね・・・。」
唯「えーなんで?そんなに恥ずかしいことじゃなくない?ゆいは平気だよ!」
千夏「私が平気じゃないのよ・・・。」
唯「ちぇーわかったよー。あ!ちなったん!あ!ゆいが電話するとどうなるの!?電話するね!・・・。って、これ、Radio Happy?でもこんなピアノアレンジなんてあったっけ?だれかのカバー?」
千夏「これは久美子ちゃんに頼んで作ってもらったのよ、音源は私と久美子ちゃんしか持ってないわ。」
唯「えー!!すごい!!・・・ってこれ歌が入って・・・ちなったんが歌ってるの!?」
千夏「・・・そうよ、悪い?」
唯「悪くない!悪くない、けど!うう~なんだか恥ずかしいよ~!」
千夏「久美子ちゃんに作ってもらった音源に私の歌を載せたの。これは私しかもってないし誰にも聞かれてないから安心して。」
唯「自分の曲を他の人に歌われるのって、なんだかすごい恥ずかしい・・・。でも、ちなったんが歌ってくれてすごい嬉しいよ、ありがとね!てかちなったん、歌うまい!カラオケでもいつも思ってたけど、やっぱり歌うまいなー。」
千夏「ふふ、ありがとう。まだ自分の曲は無いけどレッスンは唯ちゃん以上にやってるつもりよ。」
唯「唯も負けてらんないなー!もっとレッスンしてもっと上手くなって、ちなったんがCDデビューしたら唯もカバーして着信音にするんだー!・・・でもちょっと思ったんだけど、ちなったん、自分の声を着信音にしてて、唯から電話かかってきて、恥ずかしくない?」
千夏「別に?私も1人で家にいる時以外はマナーモードだし、実際電話かかってきてもイントロで大体取っちゃうし・・・。それに自分の歌には多少自信があるつもりよ、そんなに恥ずかしいものとは思わないわ。」
唯「でも他の人には聞かせちゃだめだよ?恥ずかしいから・・・。」
千夏「私とあなたで恥ずかしがってるところが違うのはよくわかったわ。でも、まぁ、気持ちはわかるわ。唯ちゃん、可愛いわね。」
唯「うう~だってだって、これは、ゆいが、ちなったんが特別だから!もう!乙女心だよ!ちなったんはもう少し乙女心を学ぶべきだよ!」
千夏「私も一応女なんだけど・・・傷つくわ。」


おしまい。