ゆいちなを10m先で見守りたい

アイドルマスターシンデラガールズ ゆいちなメインのSS

ゆいちなの日常8 ちなったんの誕生日

千夏「もしもし?唯ちゃん?どうしたの、こんな時間に、電話なんて。」
唯『もしもーし!埼玉生まれ埼玉育ちで埼玉でライブしたゆいだよー!うちらのライブ、どうだった!?ちなったんの感想聞きたいなー☆』
千夏「それでわざわざ・・・?もう、とても良かったに決まってるじゃない。唯ちゃんも、みんなもとてもキラキラ輝いてたわ。」
唯『だよねー!唯も、めっちゃ楽しかったし、あとね、嬉しかったし、感動した!』
千夏「感動した?」
唯『うん!唯の曲が流れて舞台に立ったら、お客さん、みーんなペンライトをオレンジ色にしてくれたでしょ?オレンジ色の海に囲まれてるみたいで、あー今ゆい、自分の曲歌ってるんだなー、こんな大勢のファンのみんなの前でー、って。』
千夏「うん。」
唯『歌って踊ってる時はね、楽しいなー、楽しいなー、嬉しいなー、嬉しいなー、って感じでテンション上がってウヒョー!って感じだったんだけど。曲が終わって、一瞬シーンとなるじゃん?その後でお客さん達がワァー!!!ってなって拍手もいっぱいしてくれてさ。』
千夏「うん。」
唯『不安もね、少しあったんだ。こんなにいっぱいのお客さんの前でミスったらどうしよう、お客さん喜んでくれなかったらどうしようって。でもそういうの全部どっかいっちゃって、ああ、皆喜んでくれてるなぁって。ゆい、今幸せだなぁって。』
千夏「うん。」
唯『曲が終わって舞台袖に戻ってドリンク飲んで呼吸整えようとしてもドキドキが止まらなくて。そしたらみんなからお疲れーって言ってもらってさ、そしたらよくわかんないけど涙出てきちゃって。ゆい、あの時いっぱい色んな気持ちがぐるぐるしてた。感動したって、こういうことを言うんだろうなって。』
千夏「唯ちゃんらしくて、いいと思うわ。表情と一緒に気持ちも落ち着かないでコロコロ変わるのね。」
唯『えへへ、ありがとう。ところでちなったん、今おうち?まだお外にいる?』
千夏「流石に家にいるわよ、出演はしないけど明日もみんなのライブなんだし、また事務所のみんなと見にいくわ。唯ちゃんも、行くんでしょう?今日はゆっくりお休みなさいね。」
唯『いやー、ゆっくり休む前に、もう一つ今日はやらなきゃいけないことがあってぇ・・・。』
千夏「?・・・まさか、唯ちゃん。」
唯「ただいまー!ちなったん!実はちなったんの家の前から電話してたんだー!ゆいからのサプライズをプレゼントだよ!
ちなったん!誕生日おめでとう!」
千夏「唯ちゃん・・・。もう、ほんとにびっくりだわ。・・・ありがとう、唯ちゃん。」
唯「どーしても一番最初にちなったんの誕生日お祝いしたくてさ、来ちゃった☆ほら、ケーキ買ってきたから食べよ食べよ!寝る前かもだけど、おたおめケーキはノーカンだよね~!」
千夏「そんなルール知らないわよ、仕方ないわね、コーヒー入れて来るわ。」
唯「あ、待って待って!今日はちなったんの誕生日なんだから、ゆいが入れてあげる!ほらほら、ちなったんは座って待ってて!」
千夏「誕生日だからって、そこまでするの?・・・言い出したら聞かないんだから。わかったわ、じゃあお願いね。」
唯「ほいほーい!ゆいにおまかせー!」


唯「はい!お待たせ!ゆいが作った、普通のコーヒー愛情マシマシです!どうぞ~!」
千夏「ありがとう、唯ちゃん。・・・ってこれ、私のマグじゃないじゃない。」
唯「はいここで!もう一つプレゼントがあります!じゃーん!マグカップです!!」
千夏「・・・マグカップ、もしかしてこれ、手作り・・・?」
唯「ピンポンパンポーン!これ、はじめちゃんに教えてもらって作ったんだー!粘土をこねこねしたり、模様を彫ったりするの、楽しかった!
ちょ~っちブサイクかもだけど・・・ちなったんに使ってもらえると嬉しいな!」
千夏「手作りだなんて、ちょっと愛が重すぎるんじゃないかしら?」
唯「ちなった~ん、ニヤけてるの隠せてないぞ~?嬉しいんでしょ~?ほれほれ~、白状しなさ~い☆」
千夏「もう、参ったわね、ゆいちゃんと居ると、私までゆいちゃんみたいになっちゃうわ。・・・唯ちゃん、ありがとう。
誕生日プレゼントもそうだけど、こうして私と一緒にいてくれるのが、私のことを一番に考えてくれるのが、本当に嬉しいわ。
好きよ、唯ちゃん。」
唯「!!その不意打ちはずるいよ~!!今日はゆいがちなったんを喜ばせる日のはずなのにゆいが嬉しくなっちゃうじゃん!」
千夏「ふふ、やられたらやり返すものでしょ。」
唯「倍返しされちゃう!?ちなったん負けず嫌い過ぎっしょ~!おもろ!・・・ゆいも、ちなったんのこと大好きだからね!うひゃー、なーんか恥ずい!!
さあさあ、ケーキ食べよ!コーヒーも飲も!」
千夏「ええ、時間が時間だから、食べたらすぐお風呂入って歯を磨いてきなさいね。」
唯「ええ~?せっかく来たのに?夜はまだまだこれからっしょー!お菓子とかジュースも買って来たしー。」
千夏「何言ってるのよ、私はともかく唯ちゃんはしっかり休まないといけないでしょ。これで体調崩されても困るもの。」
唯「ぶぅ~、あ、じゃあ一緒にお風呂はいろ!ゆいがお背中流しますぜ旦那~?」
千夏「私もうシャワー浴びちゃったんだけど・・・。」
唯「いいっていいって!ゆいとのお風呂は別腹っしょ!大丈夫、ちゃんとゆいがお風呂にお湯入れてくるから!」
千夏「何が大丈夫なのか1mmも理解できないわ・・・。わかったわよ、お願いするわ、ゆいちゃん。」
唯「いえっさー☆じゃあ改めて、ちなったん、誕生日、おめでとう!はい、あーん!」
千夏「・・・あーん・・・。」
唯「ゆいがあーんしてあげたケーキ、美味しい?美味しいよねー?」
千夏「ほんっと、ずるい子・・・。」


唯「ちなったん、ゆい、ちなったんと一緒にステージでまた歌えるの、待ってるからね・・・。」
千夏「え?何か言った?シャワーの音で聞こえないわ。」
唯「んん、独り言ー!それよりおきゃくさま!ゆいのシャンプー、どうですかー?かゆいところ、ございませんかー?」
千夏「とっても上手よ、唯ちゃん。・・・私も、いつか追いついて見せるわ・・・。」
唯「え、何か言った?どこかかゆい?」
千夏「・・・そういえば、私がもしあの時間に家にいなかったらどうするつもりだったの?家の前まで来てから電話したんでしょう?」
唯「あー!それはね、あいさんに聞いたの!レッバラのみんなと一緒にいるだろうなって思って、ラインしたら
『さっきちょうど解散したから寄り道しなければ真っ直ぐ家に向ってるだろう。千夏君には内緒にしておけばいいんだろう?』
って返事来たから!」
千夏「あの人・・・。」


おしまい