ゆいちなを10m先で見守りたい

アイドルマスターシンデラガールズ ゆいちなメインのSS

ゆいちなの日常6

唯「ちなったん、お疲れちゃーん!レコーディング、どうだった??緊張した??」
千夏「あら、唯ちゃん、お疲れ様。そうね、色々あったけど、緊張したわ。」
唯「ちなったんもついにレコーディングデビューかー、いいねいいね!ところで何のレコーディングだったの?」
千夏「先週言ったじゃない、海外映画の吹き替えよ。出番は10分も無い脇役だけどね。」
唯「あ~そうだった!それそれ!脇役でも何でも吹き替えのお仕事なんてすごいじゃん!」
千夏「CD出してる唯ちゃんに言われてもねぇ…。私だってCDデビュー、したいのよ?」
唯「声出してることに変わりないじゃ~ん。こっからこっから!日本全国の映画館にちなったんの美声が響き渡ったら、歌のお仕事のオファー来るかもしれないじゃん?」
千夏「前向きに捉えるとそうかもね。でも今回のお仕事でわかったわ。吹き替えって、とても難しいわ。大変だった…。」
唯「ちなったんが大変だった~なんて言うの、珍しいね!いつもなら『やれることをやってきただけよ』って涼しい顔してるのに!どんな感じだったの?」
千夏「その前に、喉が疲れちゃってて…社内カフェでも行かない?ちょっと落ち着きたいわ。」
唯「うんうん、いいよもちろん☆」


千夏「…かくかくしかじかで、そういうことなの。」
唯「なーるほどねー。かくかくしかじかだったんだー。」
千夏「でも良い体験ができたのは間違いないわ、また一つ、成長したわ。」
唯「んふふー、唯、ちなったんのそういうとこ、すごく好きだよ!」
千夏「どういうところ?」
唯「向上心が高いところ?」
千夏「何で疑問系なのよ・・・でもありがとう。」
唯「ただ向上心が高いってだけじゃなくてね、んんとね、超向上心が高いところ!あーもう上手く言えないよ~。」
千夏「私は向上心は普通だと思うの。ただ、人より負けず嫌いなだけだと思うわ。」
唯「あー、それは何となくわかるかも!何気チョープライド高いよね!」
千夏「プライド高いつもりはないんだけど・・・悪い癖なのよね。」
唯「負けず嫌いなのは悪いことだけじゃないと思うけどなー。ゆい、『できるまでやる!悔しい!』みたいなのはあんまりないんだよねぇ。」
千夏「自分でもわかってるんだけど・・・たまに、無駄にムキになっちゃうのよ、力の入れすぎというか。」
唯「なんかちなったんはこう・・・静かに闘志を燃やす!みたいな感じだよね、表には出さないけど内心めっちゃ悔しがってそうっていうか・・・。」
千夏「まぁ、周りから持たれているだろうイメージでは無いわね。」
唯「確かにそうかもねー、可愛いってよりは美人って感じだしー、あんまり表情に出ないよね~。そこがまたかぁっこいいんだけど☆」
千夏「cuteとpassionよりはcool、というところよね、それは私も自覚はしてるわ。だからこそ、ムキにならないようにしてはいるのだけど。」
唯「じゃあ普段は我慢してるってこと?大人だねぇ。」
千夏「するようにはしてるのだけど、どうしても出てしまう時もあるわ。引き下がれない時とかが、たまにあるのよね。」
唯「例えば?具体的な話でそーいうの、ある?」
千夏「・・・誰にも言わないって約束できるならしてあげるわ。」
唯「しないしない!ゆいと、ちなったんだけの、秘密のお話!だから聞かせて!」
千夏「私、卵焼きを作るのが苦手だったの。」
唯「はい?」
千夏「卵焼きがどうしても上手く作れなくて、今まで作るのを避けてたのよ。」
唯「えー嘘だぁ!この前作ってもらった卵焼き、チョーキレイな形でチョーおいしかったよ?」
千夏「・・・本当よ。唯ちゃんからリクエストがなかったら作ろうとも思わなかったし生涯で2度と作ろうとは思わなかったでしょうね。
どうしても美味しくて整った卵焼きを作りたいのに、綺麗に出来なくて、悔しくて、本やネットで調べて動画も見て、なんで、どうして上手く作れないのって。
それで気付いたらその日のうちに卵を2パック使い切っちゃったの。我ながら情けない話よね。」
唯「え~そうだったんだ!じゃあゆいのために頑張ってくれたんだ!」
千夏「仕事でもここまで意地になることは無いのよ?でも唯ちゃんのこととなるとつい、ね。我ながら、おかしくなっちゃうわ。」
唯「でもそーゆーとこがちなったんの可愛いところだよね!うんうん!ちなったん、可愛いぞ~☆」
千夏「・・・唯ちゃんのことでだけよ、こんなに自分の感情を抑えないで、必死になって、coolとはかけ離れた相川千夏になるのは。」
唯「も~ちなったん!そういうとこだよ!急に可愛くなるのずるい!」
千夏「それを言うなら唯ちゃんだって、その、いつも可愛い、わよ?」
唯「んへへ、ありがと、ちなったん!」
千夏「どういたしまして。さて、そろそろ帰りましょうか。」
唯「あ、ちなったん、今日泊まってっていい?宿題手伝ってよ~。」
千夏「あなた何日うち泊まるつもりなのよ・・・。私は構わないけど、流石に心配されるんじゃないの?御家族に。」
唯「大丈夫大丈夫、夏休みだしー、親はちなったんのとこに泊まるなら安心っていっつも言ってるし。」
千夏「あなたの親御さんからの謎の信頼感はなんなのかしら。」
唯「そーゆーわけで、いったん帰って着替えと宿題持ってくね!あ、ご飯はまた一緒に何か作ろー!」
千夏「はいはい、わかったわ、じゃあ一旦解散ね。また後でね。」
唯「はいはーい、また後でねー!」

 

osimai