ゆいちなを10m先で見守りたい

アイドルマスターシンデラガールズ ゆいちなメインのSS

ゆいちなとタバコのお話

あい「おや、千夏くんがタバコを吸っているなんて珍しいじゃないか。折角だし私も御一緒させてもらおうかな。」
千夏「あら、あいさん・・・。そっちこそ、珍しいじゃない。」
あい「まぁ、たまにはね。コーヒーと違って味わいたい時にいつでもというわけにはいかないだろう?」
千夏「それもそうね。アイドルをやるようになってからは尚更ね、世間の目もあるし。」
あい「もともとそんなに必要としていたわけではないんだけどね、たまにこう、ね。」
千夏「・・・わかるわ。」
あい「・・・千夏くん、何かあったのかい?」
千夏「・・・何か、と言われたら、何なのかしらね。未だに自分の言動の根幹を言語化できない時があるの。ふふっ、タバコも吸えるしお酒も飲める、いい年した大人なのにね。」
あい「・・・人間誰しもそんなものだろう。自分のことが完全に理解できて頭で制御できるなら、感情なんてものはいらないんだ。けど、それじゃあ美しくないじゃないか。」
千夏「・・・あいさんは、自分の嫌いな部分とか、無いの?私は―」
唯「あーちなったん、めっけた!!どこ行ったのかと思って事務所の中チョー探したんだから~!」
千夏「唯ちゃん・・・。」
あい「おやおや、お迎えが来たみたいだね千夏くん。」
唯「あ、お話中だった?ごめんなさい、でも、じゃあ、終わったらでいいから、んんんと、自動販売機のとこで待ってるから、来てね!」
千夏「・・・ええ、大丈夫、もうお話は終わったの。行きましょう唯ちゃん。あいさん、それじゃあまたね。」あい「ああ、こちらこそ、貴重な一服ができたことに感謝するよ。」

 

~数年後~


唯「ちなったん、タバコ吸いに行こうよ、ちょっと頭休憩させたいよー。」
千夏「集中力切れちゃった?仕方ないわね、一本だけよ?」
唯「やったー!ボーナスターイム!」
千夏「けど唯ちゃんがタバコ吸うようになったのはちょっと意外だったわ。」
唯「えーなんで?吸ってみようかなーって思ったのはちなったんの影響だよ?」
千夏「まぁそうなんでしょうけど。・・・大槻家のお父様お母様そしてプロデューサーさん、本当にごめんなさい・・・。」
唯「何それウケル!影響受けたのは確かだけど、吸おうと思ったのは自分の意思だし?気にしない気にしない!!それにね、ゆい、ちなったんと一緒に居れる時間と空間が増えて嬉しいんだ~。」
千夏「ほんとに、私と一緒にいる時しか吸わないものね。」
唯「結構前にさ、事務所の喫煙所でちなったんとあいさんがタバコ吸ってて、それを見て、あーいいなーカッコいいなーゆいもあそこに混ざりたいなーって、思ったんだ。」
千夏「・・・そうだったの?ちょっと覚えてないわ・・・ごめんなさい。」
唯「そうなの?でも結構、ガチ目な話してたんじゃない?まっじめ~な顔、してたよ?」
千夏「・・・そうだったのかしら。そうだったのかもしれないわ。」
唯「そうそう~。あ、ちなったん、火、ちょうだい?」
千夏「ん、どうぞ(カチッ)。」
唯「んもーう、ライターじゃなくてぇ~!!!わかるでしょ~!!」
千夏「はいはい、二十歳になってもワガママな娘なんだから・・・。ん・・・。」
唯「んんんー・・・。ん!ありがとちなったん、ゆいね、これがしたくてタバコ吸ってるのもあるんだよ!だからちなったんと居る時しか吸わないんだぁ!!へへ!」
千夏「1人で吸いたくはならない?例えばほら、イライラした時とか。」
唯「それはちなったんでしょ~。ゆいにはお見通し~。ゆいは、たまぁーに、吸いたいなーって時もあるけど、我慢できるよ。」
千夏「私もゆいちゃんも、毎日吸ってるわけじゃないものね。依存症にはならないでしょうけど。」
唯「ゆいのなかでは、タバコも、ちなったんとの特別なんだ。そう、コミュニケーションの一環ってやつ。」
千夏「そういうものなの・・・。まぁ、唯ちゃんらしくていいわ・・・。唯ちゃん、二本目、いいかしら?」
唯「ん?んんー?そういことぉ?ほれほれ~☆」
千夏「ん・・・ありがとう、唯ちゃん。」
唯「照れんな照れんな~☆」

 


おしまい

 

今回はシガレットキスさせたいが為に2人をちょっとだけ未来に飛ばしました。
ついでにあいさんにも登場してもらいました。
なのでカテゴリは「非日常」としました。
相変わらずオチなどは、無い。